かしわ餅

「かしわ餅」はみそ餡が好きで、5月になって かしわ餅がお店に並ぶと、まずはピンクのを買います。
白色が「こしあん」? ヨモギ餅のが「つぶあん」? お店によって違うみたいですが、ピンクは「みそ餡」ということは揺るぎないって、いつの頃からか知っています。

かしわ餅の葉っぱは食べられません。これを知ったのは小学生のときです。

桜餅を初めて食べたとき、「葉っぱは食べられるのかしら」と、ひとくち かじると「しょっぱい甘い苦い葉脈がかたくて不明!」迷宮の縁に落とされる気分で、結局残したのを覚えています。
一方、かしわ餅は明瞭。ひとくち かじって「ああ これ食べられない…」と解ります。

5月の節句のお祝いの「かしわ餅」かしわ餅のいわれってなんだろう? 和菓子の永治堂さんに教えてもらいました。

かしわ餅って、柏(かしわ)の葉と、お餅のかたちに意味がありました。

かしわの葉は、こどもが手を広げたみたいな形をしているでしょ?
あと、かしわの葉って、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないんですって、
だから縁起がいいって言われているんですよ。

4月4日、新芽が大きくなることにようやく葉が落ちる
それから一気に青々とした大きい葉に育ちます(写真は5月中旬)

あとね、

餅はまん丸じゃなくて、「貝包み」という形なの。
この形は、甲冑兜(かっちゅうかぶと)をあらわしているといわれていますよ。

チラッと葉っぱを開けて、餅の形を見せてくれました ^_^

永治堂さんのかしわ餅は、5月中ずっと販売しています。

南魚沼のコシヒカリを使い、昔ながらの貝包みという製法で、ひとつひとつ、丁寧に手作りした風味豊かな かしわ餅です。

永治堂【和菓子】
TEL 046-851-0963
〒238-0031 神奈川県横須賀市衣笠栄町1ー4
(お店は衣笠商店街 大通りにあります。)