衣笠山の 木のオブジェ

衣笠さくら祭りの飾りの真っ最中。作業中の観光協会の方にうかがうと、「早川さんなら、詰所(つめしょ)にいるよー」と教えてくださいました。

坂を上がった「下の広場」の事務所の奥、風合いのある小屋が詰所です。
小屋の入口に小さいオブジェが飾ってあります。

衣笠山公園の管理人のおひとり、早川さんです。

早川さん

衣笠山に木のオブジェがお目見えしたのは今から6年前。

公園管理を任された早川さんは、木が枯れ、切り株だらけで寂しくなってしまった頂上の広場を奥様と歩いていました。
そのとき、奥様が言いました。

「あの切り株に目ん玉つけたらカエルに見えるじゃない?」

ほんとだ!では よし。やってみよう。と、作ってみたのが始まりでした。

衣笠山の木のオブジェ第一号は「ピクニック広場」のカエルとクマ。

作ってみたら、みんなにウケてね。で、味をしめて次々作っちゃった。

オブジェの写真地図の看板

そのうち、少しずつ人が集まってきました。
新聞社の方々、画家の方、
掲示板の写真は、「全部撮ったよー」と、来園者の方が写真をくれました。
衣笠小学校の子どもたちも興味を持ってくれて、オブジェのスタンプラリーなんかも企画してくれました。

みんなでいっしょにオブジェを作ったりもします。

まずは切り株とにらめっこをする、
さあ なにに見えるかな?そしてひらめきます。「牛!」

“念ずれば生まれます”

木を切っても 切り株は土に帰るのに数年かかります。
腐って土に帰るだけの切り株や小枝に、ちょっとだけ手をくわえて、彼らにまたすこし命を与えます。

こうして早川さんの手掛けたオブジェは、今 70個を数えます。
(小さいものや、風化してしまったものなどを合わせるともっとたくさんあります)

現在のオブジェの数70あまり

衣笠山公園は、山野草(さんやそう)の宝庫、その数は100以上もあり、中には希少なものも見ることができるそうです。
桜、もみじ、萩のワンシーズンだけの公園ではなく、いつ来ても散策が楽しめる公園だということを、もっとみんなに知ってほしいねー。と早川さんは言いました。

向日葵や菜の花の種まきなど、ときどきイベントも行なっているんですね。
衣笠山公園のことが日々つづられている写真と文章があります。是非ご覧になってみて下さい。
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衣笠山四季折々
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